まずは商品説明からおさらい。

http://www.kingfisher.co.jp/SHOP/453995631093.html

「激流仕様」

さらには…
「30g前後のトップウォーターによるスケーティングやポッピングを容易くこなすことの出来る究極のストリームロッド」

購入のタイミングからも「山鱸のために買った」
そう言っても過言ではない選択だった。
そして結論から言えばその選択は間違っていなかった。

まず飛距離とルアーの適性ウエイト。
メーカーのベストウエイトは28gとある。
自分が山鱸狙いでまず投げるサイズのリップルポッパーが26g。
次に投げるBMCが21g。

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もちろん何の問題も無い。
ストレス無くカッ飛んでいく。
それは「曲げる」例の竿のように柔らかく長く飛ぶというより、比べて極端に言えば鋭く速く飛ぶ感じ。
もちろんどっちの竿でも意識すれば互いに反対の投げ方もできるけど、竿の性質に自然に沿えば、より適した投げ方が選ばれていくはず。
その飛距離も川の上流部でフルキャストをする必要は無く、十分。
逆にすぐ目の前の流れを狙う時にバス釣りのフリッピングのように打ち込んでいくこともスムーズに行えた。

上限ではルアーMAX40gとあり、ビッグベイトでも使えそうだけど、正直試しに使ったヒラマサ系用ペンシル(37g)でもちょっとキツかったかな。
ビッグベイトのために使う竿ではない気がする。
(それはやっぱりSOP…)

そして山鱸では大事な大事な魚のノリ。
例年ならピークには朝マズメの短いタイミングでアタリが連発する山の釣り。
しかしなんせノりにくい激流トップ。
5バイト以上…ノーキャッチなんてこともざら。
そこへ今年自分の場合はアタリそのものが少なかった。
マズメの数分の時合に、出ても1回か2回。
その少なかったアタリのほとんどをうまく掛けることができた。
ニゴイやイダも含めて。
要はしっかり喰ってくれたおかげで、「魚ありがとう、ルアーありがとう」という話なだけかもしれないが、商品説明にある
「擦れきった鱸特有の小さく啄ばむアタリすらフッキングに持ち込むティップ」もあながちオーバーではない性能を持っていると言える成果ではあった。

流れの中で掛けてからのやり取りも、いつもアタフタする自分にしては余裕を持って行えた気がする。
感じるのは…「魚が近い」
そんな感覚。
伝わる感度と寄せのパワー。
魚の挙動をしっかりとつかみつつ、寄せドコロで一気に勝負に出れる。
70クラスくらいではまだまだ余裕で竿は曲がり切らず、バットに感じる「溜め」。
魚が足元に寄れば…
“熱燗大好き”サンのコメントを思い出す。
「思ったよりでかいやつ掛けても安心と言うか上がったら思っていたより大きかったといううことがずいぶんありました」
なるほど、まったく同じことを何度か感じた。


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この今年の山で最高の魚も、最初は流れの重さがセットになった60位かと。

届くまではとんでもない剛竿かと思っていた竿は、意外に軽く、繊細で、粘りがあって、そしてやっぱりとんでもなく強いロッド。
それだけ書くと、まるで非の打ちどころの無い完全無欠の竿になってしまうけど、ベンダバールも一旦絶賛しておきながら数ヵ月で手放した自分がただ褒めまくるのも怪しい。

『飛距離の面で、キャスト時に使いこなす必要のない近距離戦の山では、あまりに仕事を淡々とこなす、癖の無い、遊び心を排除したシンプル過ぎる竿』
そう言っておく。

“MSB-892-PE”を手に握る。
C3やベンダバールに感じる「コイツ」と呼びたくなるような擬人化願望はまるで沸いてこない。
それは道具。
とことん機能的な道具。
釣りなんてそれが普通?
使いやすくて何が悪い?
でもベイト使いだからだろうか?
見た目、クセ、アク、何かに特化…。
どっかでちょっとした個性を求めてしまう。

隙が無さすぎなんだよぉ、君ぃ!



あ、「君」なんて呼んでる。
武骨過ぎるとこに愛着湧いてきたかも。




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