新しい竿での初めての釣りは久しぶりに近所のサーフへ。

どんな竿なのかワクワクしながら竿を繋ぐ。
当たり前だけど2ピースは楽だ。



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まず見た目はもう何の問題も無い。
黒い竿に黒いリール。
もう悩む必要は無い。
気がふれて、変な色のリールを買うことも無い。
一体感さえある…と思う。

そしてサーフの波打ち際に立ち、ルアーは19gのミノー。
ブレーキも強めでウォーミングアップの数投…。
ブレーキを弛め、少しだけ本気に。
つまりはいつもの釣りで最も多用する肩の力を抜いたフツーのキャスト。
それも数投繰り返し、なるほどなるほど…。

竿である。
これはシンプルに竿である。
ベンダバールを経験したからそう言える。
なぜならアレはシンプルな竿ではなかった。(見た目も含めて)

ベンダバールの外観はゴツく、重さもあるはずなのに持ってみると軽く感じた。
投げればそのしなやかな感触を言葉にすると単なる「腕の延長」にとどまらず、「恐竜の尾みたいな新しい器官が体から生えたかのような」とか「100m飛ばす大谷腕かダルビッシュ腕を手に入れたような」…みたいな今思えば何とも怪しい表現で例えていた。
しかしそんな不思議さがあった竿だった。
何とかしてこのキャストの気持ち良さの感動を言葉にして伝えたい…そう思わせる竿だった。

対してこの“MSB-892-PE”にはそんな不思議は無い。
持ち歩く。構える。投げる。巻いてくる。また構える。投げる…。
その一連の動作の流れの間、重さが消えたように感じることは無いし、体の一部になったような感覚を味わうことも無い。
ずっと道具然として手に握るグリップの硬さと竿の芯の感触があって、「モノを扱う自分」を自覚させられる。

それがベンダバールと比べて悪いという訳ではなく、竿の性格が違うだけで、この竿はキャストに関して極端に言えば「ただの棒」ってくらいシンプルに釣り竿であると感じた。
そして仕掛けを投げるところから始まる釣りってのは古来そんなものだ。
ベンダバールが新しく、特殊なしなやかさを持っていただけだと。

飛距離はどうだろう。
やはりその検証では30gのメタルジグを結ぶ。
しかしただ早く振る、大きく振るだけでは全然飛ばない。
リリース直前にかなり意識的に強いインパクトを入れて竿を曲げる必要があるようだ。
慣れるほどに飛距離が伸びるのを感じて、やるまいやるまいと思いながら最長距離を目指すキャスト…。

それでもベンダバールよりは飛ばなかった。
ベンダバールでは100m以上ラインを出すことができたが、この竿では90mちょっとが限界だった。
もう少し無理したり、メタルジグをキャストできるMAX表記にある40gにすれば何とか超えれそうだが…それは止めておく。
必要十分な飛距離は問題無く出せる竿である。
ただ振るだけで竿がしてくれる仕事は少ない。
ベンダバールや大好きなC3のように「曲がる」竿ではなく、「曲げる」必要がある竿。
その点でありふれた表現をするなら、オートマとマニュアルの違い…みたいになるのかな。
確かに釣りの後には久々にマニュアル車を運転したかのような手首の疲れがあったかも。

しかし決してカリカリに尖がって、ガッチガチに硬くて、どうしようもないじゃじゃ馬みたいな感じは無い。
軽くて、振り抜けがよくて、程よい長さでとても取り回しの良い竿だ。
ミノーでも40mくらいなら軽く振るキャストでどんどん繰り返し投げていけた。
ちなみにメタルジグと同じように19gのミノー(“ハイスタンダード”)で最長距離を目指してみれば、出たラインの最長は55mだった。
これもベンダバールで同じことをした時に比べて5mくらい負けてるかな。

感度は…もう当たり前に良い。
やっぱり竿はキャストだけじゃないわと思う。
サーフで沖の流れを見つけた時の充実感。
それもまた釣りの悦び。

大物用と謳われるロッドで「ノリ」は一番心配なところ。
フツーのキャストを繰り返していた時に小ヒラが釣れた。

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メタルジグで80m超飛ばしていた時に遥か沖で着底と同時に小エソが釣れた。

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ちゃんと小さいのも掛かったが、それ以外にあったタチウオの時合では一時入れアタリになったのに、ミノーでは1匹も掛けられず。
その点はまだまだこれから要検証…。


初めての使用で感じたのは、“MSB-892-PE”は使い手の力と操作にダイレクトに応えるシンプルな竿。
しかしシンプルだけどフツーではないかも。
フツーに感じないのはそのバット。
何かまだまだパワーを秘めていそうだ。
いつかそれを活かせるような大物が釣れて、長い付き合いになるといいなと思う。



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なんせ大好きなリールがこんなにも似合うから!と、結局デザイン重視だったりして。




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