ベンダバールを買いたくなるようなインプレは以前書いた通り。
手放してしまった今でもその評価は変わらない。
キャストの気持ち良さ。
本当に腕の延長になったかのような一体感。
キャストに関して言えば、あの竿に比べたら今まで使ってきた竿なんてただの「棒」である。

そこまでの竿を手放す気になった理由は?

①3ピースが…
買う前から気になっていたところだった。
実際付けたり外したりでPEラインはごちゃごちゃになるし、ベルトで縛るのもキレイに束にするのにちょっと手間取るし、2本のベルトで縛ると飛び出している2本目と3本目の先端が移動中にカチャカチャ言うから結局ベルト3本で縛らないといけないし…。
2ピースの竿より当たり前に細くなっている2本目と3本目の継ぎ目も思っていたより弛みやすかった。
ワックスを塗ってガッチリ差し込んでも投げているうちに結構弛んできて、何度もチェックする必要があった。
…で、その継ぎ目って微妙に体から遠いから、それがまたちょっと苦痛なひと手間なんだよね。
グリップと2本目の、バット部の継ぎ目はまったく弛む気配無し。
しかし逆にそれは抜けにくいということで…釣りを終えての片付けでいつも気を遣う作業になってた。
実際手放すことを決めた瞬間はその時。
抜けにくい1本目と2本目に力を込めていた時…でも抜いた拍子にガンッと何かに当てないように、先に抜いて指で挟んでいる3本目を落とさないように、そう注意しないとなとか考えていた時…

「あぁ、めんどくせぇ。もう売ろう」
そう決めた。


②デザインが…
これも買う前から分かっていたこと。
セパレートグリップも、赤茶のトリガーの色も、シルバーの大きな筒状のリールナットも、えんじ色のバットも…。
全部好みじゃない。
でも試投会で投げてみて、この気持ち良さだから!唯一無二の性能だから!
無理に好きになろうとしてた。
こんな良い竿だからカッコいいはず。道具は見た目じゃないはず。
合わせるリールも苦労した。
色々と手放し、初めてヤフオクなんて面倒なこともした。
もはや好きになった娘に貢ぐダサ男の精神である。
そして赤い竿に合うはずと手に入れた真っ赤なリール。

…これが全然合わねー!
「面白い組み合わせだね!」なんて強がってはいたものの、実はその時のダメージといったら…。
コンクエを載せるだけで簡単に幸せになれるのにどうしてもそれは出来なかった。

でも口径の大きいガイドは最高。
その点ではこれからこういう竿はもう出ないんじゃないかなと思う。


③感度が…
キャストのしなやかさと相反する点として仕方ないことだろうけど感度が良くない。
サーフでワームを使ったり、プラグで流れの変化を探したりするには少しキツかったかな。
そこのところは逆に「ただの棒」になるほど優れている訳で、キャストの快適さとのバランスが自分にとって一番欲するところはどこなのか?その竿が適しているのか?
そればかりは使ってみないと分からない。いや、試投で分かるべきところだったのだろうけど、投げることのあまりの気持ち良さに色々と他の部分をイメージすることが欠けてしまっていたと思う。


④人気が…
すごい人気だね。
冷静に考えれば自分が買った時だってもうすでにそうだったね。
ベンダバールを買ってからブログのアクセス数は倍増。ベイト使い皆が興味津々。
もはや標準装備か、「いつかはベンダバール」、そんな風にまでなりそうな潮流。
そして使う人が増えれば増えるほど違うモノを欲してしまうこの困った性格…。

そうか、ベンダバールは皆が使えばいいよ。
自分は違うのにする。





買ったことは後悔していない。
それまでは正直食わず嫌いで釣り仲間と会っても「あんなの要らんよなー」なんて話していた。
初めて投げた時のあの感動。
それを知らずに「ベンダバールってどんな竿なんだろう?」とどこかで思いながらずっとベイトタックルを使い続けるよりは全然いい。
こういう竿があることを知った上でまた違う竿を探し求めるなら、もっと自分にとって突き詰めた答えに近づけると思う。
ただ自分にはずっと使える竿でなかったというだけ。
自分のような肝っ玉の小さい手放した理由が該当しない人には長く幸せを与えてもらえる竿になるはず。
変なこだわりを持たずにリールはコンクエとかビッグシューターでいいというならオススメできる竿だ。
自分だって感度と人気はともかく、2ピースで外観がもっと落ち着いたデザインなら絶対に手放していない。

購入を迷っている人、躊躇している人。
振ってみればいい。
投げてみればいい。
fimoなら身近に居る持っている人を見つけられるはず。
メーカーは試投会にも精力的だ。
行ってみればいい。

だが言っておく。
投げれば70%買うだろう。
試投会に行けば100%買うだろう。
竿もメーカーの人間もそれほどまでに魅力的だから。


でも自分みたいにわずか数カ月で熱が冷める人間も居る。
間違わないでほしいのは、ベイト熱が冷めた訳でないということ。
というかベイトタックルを使うことは自分にとってはすでに「平熱」でそれは今までこれからも変わらない。

ベンダバールを最初のベイトロッドにしようという人はよーく考えた方がいい。
試投会に行くのも慎重に。

だって高いからね。
行けば買っちゃうからね。

ベンダバールじゃなく、それ以前にベイトタックルが違ったって時にすごく後悔すると思う。
その上ブログなんてやっていたら反響もあって、なかなか引っ込みがつかなくなってしまうかも。
すでに愛好家達のコミュニティが出来上がってしまっているから。
「ベンダバールでベイト始めました!」なんて宣言には新しいしがらみがいっぱいぶら下がってきそう。
だからよーく考えて、安い中古のタックルでとりあえず1匹釣ってみてからでいいんじゃないだろうか?
それは何もベンダバールに限ったことではないけれど。


これで自分のベンダバールの話は終わり。
だってもう持ってないもの。
これ以上語れることはない。

さぁ、私は次の竿探しで忙しいんだ。



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